日本全国津々浦々を、車中泊にて旅する筆者がお届けする、道の駅を楽しむためのリアル探訪ガイド。第二回は、北国の見目好き絶景眺望を堪能出来るウトナイ湖に隣接する「道の駅ウトナイ湖」を訪ねてみました。
緑豊かな駐車スペースにクルマを停めて、まずは展望台へ
大きな太陽がペイントされたフェリーのランプウェイより、北の大地に下車。北海道のクルマ旅では、ここ苫小牧フェリーターミナルが玄関口となります。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
愛車、フォルクスワーゲンT4ウェスティを駆り、国道235号を札幌方面へ。ゆるゆると流し、今回の目的地を示す標識に従い、カクンと右折し、何処までも真っ直ぐに伸びる国道36号を行くと、直ぐに「道の駅ウトナイ湖」へと至ります。
道に沿って、ゆるゆると駐車スペースへ。普通車93台、身がい者用2台、そして大型車10台を飲み込むパーキングは、樹木茂り熱波と冬季の強風から利用者を守ってくれるグリーンベルトを敷地内に伴っているので、奥に行くほど広くなるという独特の形状。
この緑豊かな仕様は、ラムサール条約の登録湿地となった影響での環境配慮かもしれません。
かようなことを思いながら、先ず目に付いた「展望台」へ。エレベーターと会談を介してイッキに屋上デッキへ登ると、嗚呼、其処にはなんとも素晴らしき展望が!
ハートが満たされたら、次はやっぱりお腹でしょ
前記しましたが、眼前に広がるのは、1991年国内4番目のラムサール条約の登録湿地となった野鳥の楽園、動植物の宝庫となっている壮大な景観の「
ウトナイ湖」です。
「嗚呼、なんもいぇねぇ~!」
夢のような見渡し! 北の大パノラマにしばしいざなわれ、初夏の風に吹かれて恍惚となる……。ハート満たされ、いよいよ道の駅の中核となる堂舎へ。
中国、秦皇島市のパワーストーンでつくられ、3回撫でると願いが叶うといわれるキャラ像「とまチョップ石像」に迎えられ、さらにすこぶる高い屋根とその敷地が広大なことに驚きつつ、各種食堂やお土産ショップを冷やかして巡
ります。
地元植苗、美沢地区で収穫された新鮮野菜がお値頃な「農林海産物直売所」や、前出の「とまチョップ」グッズ、日本野鳥の会オリジナルの野鳥グッズ、ホッキ貝を食品類にハスカップ菓子、飲料などの限定の商品が並べられた「アンテナショップ ミール」など、どちらも至極魅力的。
ねっとりと煮込まれたホッキの歯ごたえに、思わず・・・
しかしながら、ボクがグイグイとその引力に惹かれてしまったのが「苫小牧ホッキカレー」というPopが描かれた「海鮮パーク」でした。
「と、苫小牧ホッキカレーください!」
実は腹が減って仕方なかったのです。苫小牧産ほっき貝の身とヒモ、貝柱が入ったこのカレーは、カレーラーメンとともに「とまこまいWカレー」と呼ばれている、この地域のソウルフード。
熱々カレーをスプーンに盛って、犬のようにふーふーはぁはぁとがっつく。スパイシーなカレールウに、ねっとりと煮込まれたホッキの歯ごたえと甘味がタマラナイ! あっという間に完食!
額の汗をバンダナでぬぐいながら、ふとカウンター席の前に目を遣ると、そこには素晴らしき「
ウトナイ湖」の眺望が。「展望台」からの高所からの眺めと異なる、低い目線の眺望も、これまた実に絶佳で奥ゆかしい・・・。
かような眺めに幻惑されつつ、これよりはじまる大北海道大陸の旅にワクワクが止まらない、鳴雷月の昼方(ひるつかた)なのでした。(写真と文/うぬまいちろう)
●道の駅 ウトナイ湖 公式HP http://www.michinoeki-utonaiko.com/
[ アルバム : 道の駅 ウトナイ湖 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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